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978-4-8340--*

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ヤービ ヤービ

ヤービ

自然豊かな湖沼地帯を舞台に、小さな生き物・ヤービが登場するお話です。作者・梨木香歩さんの愛する児童文学と自然への想いがあふれる「ヤービ」の世界。懐かしさとみずみずしさがあふれる長編ファンタジー・マッドガイド・ウォーターシリーズをご紹介します。

ヤービ

ヤービ について

物語を愛するすべての人に

緑豊かな湖沼地帯、そこにある寄宿学校で教師をしている「わたし」は、ある晴れた夏の日、学校近くの三日月湖、マッドガイド・ウォーターに浮かべたボートの上で、ふしぎな生きものと出会います。 ふわふわの柔らかい毛におおわれ、二足歩行するハリネズミのような……。 そのとき、わたしが彼に手渡した一粒のミルクキャンディーがきっかけとなり、「ヤービ」と名乗るその生きものと、わたしとの交流がはじまります。キジバトの背に乗って空を飛んだり、水をはじくスーツを着て水中を自由自在に泳ぎ回ったり、ヤービの口から語られる水辺の生きものたちの暮らしは、穏やかだけれど、静かな驚きに満ちていました。作者の愛する児童文学のエッセンスと自然への想いがたっぷりつまったこの世界は、どこか懐かしく、そして、まだ誰の手にも触れていないようなみずみずしさを湛えています。物語を愛するすべてのひとに贈る、マッドガイド・ウォーターシリーズをお届けします

   
ぼく、ヤービです〜登場人物紹介〜

小さな三日月湖、マッドガイド・ウォーターの水辺に暮らす、ちいさな生きもの、ヤービ族の男の子です。カヤネズミくらいの大きさで、ふわふわした毛におおわれ、二本足で立って歩きます。彼らのなかには、ごくまれに、ひと世代にひとりくらいの割合で、「大きい人」(ヤービたちは人間のことをこう呼びます)の言葉が分かり、「異種間交流」のできる「特殊な個体」があらわれるのですが、彼は、その「特殊な個体」です。好奇心旺盛で、いつも鞄に入れている虫眼鏡で、いろんなものを観察し、それを帳面に描きとめています。その様子は、博物学者だったひいおじいさん、グラン・グランパ・ヤービの小さいころに、そっくりなんだそうです。そんな彼が、水辺で「大きい人」、ウタドリさんに出会ったことから、この物語がはじまります。

   

ヤービ の本

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登場人物

  • ウタドリさん

    ウタドリさん

    この物語の語り手。寄宿学校、サニークリフ・フリースクールで、教師をしています。彼女の楽しみは、近くにあるマッドガイド・ウォーターに浮かべたボートで、本を読むことです。ヤービと出会ったのも、長い休みの一日に、そうやって過ごしていた時でした。そして、彼ににそっと手わたしたミルクキャンディーがきっかけとなって、ヤービたちとの交流がはじまります。

  • セジロ・ヤービ

    セジロ・ヤービ

    ヤービのいとこの女の子。体をおおう毛は、やわらかくウェーブがかかり、おしゃれで優雅な印象をうけます。ベック族のトリカに影響をうけて、生きものを食べるのは、残酷なことだと思いなやみ、ヤービ族の主食である蜂の子はおろか、好物の花弁すら口にできなくなりましたが、ウタドリさんとヤービの出会いがきっかけとなり、窮地を救われます。

  • トリカ

    トリカ

    ベック族の女の子で、「大きい人」を小さくしたような姿をしています。ベック族は「わたり」をする一族で、鳥(キジバトなど)に乗って空を飛ぶことができます。またこの種族には「きょげんへき」のあるものが多く、トリカもよく口がすべってしまうのですが、マミジロ・ヤービがいうには、彼女は「才能あふれる子」で、「詩人の魂」を持っているのだそうです。

  • パパ・ヤービ

    パパ・ヤービ

    ヤービのお父さんです。蜂飼いをしています。おだやかでのんびりした風ですが、「冒険家」にあこがれるところがあって、「いちかばちか」みたいな勇気の出し方も好きなようです。「クーイ族史」(ヤービ族やトリカたちのベック族といった、水辺にくらす生きものたちのことをまとめて「クーイ族」と呼びます)を執筆しています。

  • ママ・ヤービ

    ママ・ヤービ

    ヤービのお母さんです。体をおおう毛が、いつもふんわりといい具合であるよう、寝る前と起きたときのお手入れをかかしません。お母さんは、とてもやさしくて、いざとなれば、子どもたちのためだったら、どんなことだってやってしまう行動力の持ち主でもあります。ヤービは、ママといるとほんとうに安心します。

  • マミジロ・ヤービ

    マミジロ・ヤービ

    ヤービのおじさん、パパ・ヤービの弟です。ヤービと同じく、「異種間交流」のできる個体で、首に巻いたネッカチーフがおしゃれです。彼は詩人で、「詩人の魂」をこの世でもっとも貴く思っています。ウタドリさんとも交流があり、彼女は、マミジロは、「クーイ族史」に名を残すような人物なのではないかと、ひそかに思っています。

  • ほのおの革命家(デュー)

    ほのおの革命家(デュー)

    背丈はヤービよりもずっと小さく、顔まで毛でおおわれ、毛むくじゃらの犬のような見た目をしています。彼らの一族はデューイ族といい、本名はデューといいます。彼は、ある目的を果たしたなら、オオヒシクイに乗って帰ってくると言い残し、マッドガイド・ウォーターから遠くへと旅立ちました。それからもうずいぶんと経ちます。

  • ギンドロ

    ギンドロ

    「小さな大きい人」、人間の子ども、サニークリフ・フリースクールの生徒です。彼も、この学校にいるほかの多くの生徒と同じように、家庭に「事情」をかかえています。彼が、寮の自分の部屋で見つけたあるものが、テーブル森林渓谷(ややこし森)への冒険の扉を開きます。

  • カンヌキさん

    カンヌキさん

    「大きい人」の一人、サニークリフ・フリースクールの庭師兼門番です。ウタドリさんが、フリースクールの生徒だったころから学校にいたようで、彼女の子どものころのこともいろいろと知っていそうです。この辺りの土地や自然のことにくわしく、ややこし森への冒険では道案内をつとめます。

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