日々の絵本と読みもの

まるで秘密基地みたい! 『キャンピングカーのたび』

『キャンピングカーのたび』
作品に登場する「のろのろごう」は、ちょっと小さな軽自動車をベースに造られたキャンピングカーです。小さいから子どもたちにとっては秘密基地のようでもあり、大人にとっては隠れ家のようでもあり、とてもわくわくします。みんなが憧れるキャンピングカーですが、どんな魅力があるのでしょう。

主人公の「ぼく」は、お父さんが運転する「のろのろごう」で海の向こうの星空がきれいなキャンプ場に向かいます。小さな「のろのろごう」は力がないのでスピードは出ませんが、車の中でご飯を食べたり、泊まったりできます。
キャブコン(トラックがベース)やバンコン(バンがベース)やバスコン(バスがベース)など、旅の途中で出合うキャンピングカーにはいろいろなタイプがあってびっくり。「のろのろごう」の何倍も大きなキャンピングカーには、大きな冷蔵庫やテレビ、トイレやシャワー、2段ベッドがついたものもあります。みんな、どのように過ごしているのでしょう。


「のろのろごう」には小さいからこその様々な工夫があります。屋根をポップアップして睡眠スペースを新たにつくったり、シートをアレンジしてソファに変えたり、コンパクトな冷蔵庫やキッチンが機能的に置かれていたり……、狭い空間はアイデアの宝庫で、まるで動く魔法の家みたいです。

キャンピングカーの最大の楽しみは、人里離れた場所にクルマをとめて、川のせせらぎや鳥のさえずりなどを聞きながら、大自然の一部となって過ごすことができること。夜になるとあたりは静まりかえり、空には満天の星が光り輝きます……。
「のろのろごう」は、たくさんの夢をかなえてくれる頼もしい相棒なのです。

著者のみねおみつさんは、この絵本のために、実際に小さなキャンピングカーを購入し、実体験を基にしながら作っていったそう。そのため、複雑なキャンピングカーの細部が子どもからおとなまで誰が見てもわかりやすく丁寧に描かれています。
キャンピングカーのすべてが満載された一冊です。どうぞご家族みんなでお楽しみください。

みねおみつさんは、本作品以外にも、『でんしゃは うたう』『モノレールのたび』『ちいさなひこうきの たび』などの乗り物絵本を描かれています。

担当S 車中泊専門の私でしたが、これからはキャンピングカーの時代ですね~。

2023.04.28

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