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978-4-8340--*

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母の友800号試し読み 上野千鶴子さん

子の自由のために、母は自由であれ!

女も男も子育ても変化しました

最近の若い夫婦の間では、家事や育児に対して、夫からの「手伝う」「協力する」という言葉は禁句です。あなたも当事者でしょ、という意識をはっきりと持つようにと妻から迫られている。それだけ以前とは、夫婦間の意識が変わってきました。まだまだ家事や育児を妻に任せっきりの夫が多いのが現状ですが、今、時代の転機だと思います。

「母の友」が創刊した頃の夫婦というのは、例えば子どもの夜泣きがうるさくてなかなか寝付けないとき、夫は「うるさい、黙らせろ、オレは明日仕事があるんだ」と子どもを泣き止ませられない妻を責める。すると、妻は子どもを抱いて外に出て、軒先で「お父様は明日お仕事がおありだからね」と泣き止むまであやす。そんな時代でした。「母の友」の創刊から67年という時間は、そこから変化が起きるには十分な時間だったんですね。

女も変わるし男も変わる。そして子育ても変わる。生まれたばかりの子どもは、放っておけば死んでしまう生き物で、それが目の前にいて、100%誰かに依存している。そういう生き物が目の前に現れたら、それが人生の最優先事になるのは当たり前のことです。女にとって最優先事になることが、男にとっては最優先事にならない理由がわからない。これまで男たちが親としての当事者意識を持たなかったのが間違いだったんです。

続きは、「母の友」800号でお楽しみください。

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