日々の絵本と読みもの

いちばん身近な「紙」の秘密『このかみなあに?』

いちばん身近な「紙」の秘密


『このかみなあに?』

みなさんにとって、一番身近な「紙」ってなんでしょう。毎日使うノートや手帳、大好きな本、お絵かきをする画用紙、工作にも使える折り紙……。身の回りを見渡してみると、日常生活にはたくさんの「紙」が登場しますが、どんな人も毎日必ず目にする「紙」があります。それは、「トイレットペーパー」! あまりに身近すぎて、「紙」として注目する機会が少ないトイレットペーパーですが、改めて目を向けてみると、おもしろい特徴がたくさんあるんです。『このかみなあに?』は、そんなトイレットペーパーのおもしろさを実感できる写真絵本です。

まずは、普段巻かれた状態でしか見ることのないトイレットペーパーを、全部広げてみます。どんどんのびていって、なんとこんな長さに!

ほかにも、トイレットペーパーのやわらかさ、水をよく吸い、溶けやすい性質を感じることができる実験が盛りだくさん。

絵本の最後には、トイレットペーパーを作っている会社の方が、素朴な疑問に答えてくれるコーナーも。思わずおうちにあるトイレットペーパーに注目したくなる一冊です。

この絵本の作者・谷内つねおさんは、『しろいかみのサーカス』をはじめとして、「紙」のおもしろさを感じられる作品を多数手がけています。『このかみなあに?』では、身近なトイレットペーパーを取り上げて、「紙」としての秘められたおもしろさを、存分に伝えます。

トイレットペーパーを全部広げたり、水にひたしてみたり、なかなか実際にはできませんが、絵本の中でぜひ楽しんでみてくださいね。



担当T
トイレットペーパーの原料に牛乳パックが使われていたことを、この絵本で初めて知りました。

2020.11.10

  • Twitter
  • Facebook
  • Line

記事の中で紹介した本

関連記事