日々の絵本と読みもの

水族館の「ヒミツ」をのぞいてみませんか? 『水族館』

『水族館』
水族館の「ヒミツ」をのぞいてみませんか?


クラゲ、ペンギン、オットセイ……。水族館では様々な海や川のいきものと出会うことができます。ご家族でのおでかけや学校の遠足などで、水族館に行ったことがある方も多いはず。

様々な展示で私たちを楽しませてくれる水族館ですが、その裏では多くのスタッフが働いています。いきものと出会う場所である水族館で働く人と、いきものの舞台裏が描かれた絵本ができました。

絵本では、とある水族館の1日について描いています。そこにいるいきものと、そこで働くひとを、かつて水族館に勤務していた著者・ほりかわあやこさんがマンガの手法を取り入れながら、細部までじっくり楽しめる1冊に仕上げてくれました。
いきもののお世話はもちろん、水槽の掃除や点検、お客さんのための説明パネルの準備や、イベントの企画など。たくさんのスタッフが力を合わせ、たすけ合いながら水族館を運営しています。

いつも目にしている水槽の水がきれいなワケや、巨大な水槽にある本物そっくりの岩の中が空洞であること、水槽掃除の際に水中で体が浮かないように吸盤で固定するなど、いたるところにある水族館の工夫を丁寧に紹介。大人でも“なるほど”と感じることがたくさんあります。



実際に水族館を訪れたような気分で読み進めていくと、ところどころにおりこまれたページが。開いてみると、普段はみられない舞台裏をのぞくことができます。大きな水槽の裏側や、水槽の水流や照明、エサのやり方にいたるまで……。水族館ならではの機械や道具も登場し、「お仕事絵本」としても楽しめます。

海や川のいきものが好きな方や、水族館でのお仕事に興味がある方にもぜひ読んでほしい1冊です。

担当K・娘はクラゲが好きみたいです。

写真協力:
野沢そらの木保育園(東京都世田谷区)

2021.07.16

  • Twitter
  • Facebook
  • Line

記事の中で紹介した本

関連記事